海外旅行や移住で水や食べ物を摂ると日本では殆どなかった腹痛が度々起こります。
これをウエルカムシャワーというようです。
僕も移住してから約1か月ほどで腹痛にあい、下痢になりました。
そこで、海外で誰にでも起こる腹痛になってから下痢が回復するまで時の対処法を記事にします。
海外での腹痛から下痢が回復するまでの対処法
① 現地の薬を飲む
② できるだけ安静(楽な姿勢で)にして水分補給(水・ポカリなど)
③ 一週間以内に治らない場合は病院へ
※最速で治したい人は1,2は飛ばして3
現地の薬を飲む
海外で腹痛になった時にまずすることは現地の薬を飲むことです。
日本の薬は、主に日本での症状には対応しています。
しかし、海外で起こる症状には対応してないからです。
また、海外では現地の保険に加入していても日本より医療費が高くつく国がほとんどです。
よって、可能であれば薬で治したいものです。
僕はタイで腹痛が起こりました。
タイでは薬が安い反面、日本語対応の病院の医療費は高いため、薬から試しました。
1番のおすすめは日本消化器病学会でもすすめられている薬。
シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、次サリチル酸ビスマス等です。
旅行者下痢には、どういった治療法が有効ですか?
抗生物質は通常、3-5日間与えられ、薬として現在はフルオロキノロンが選ばれています。一般的には500mgのシプロフロキサシンを1日2回、または400mgのノルフロキサシンを1日2回、3-5日間処方されます。トリメトプリム・スルファメトキサゾール配合薬やドキシサイクリンに対する耐性率が高いため、これらの薬は現在推奨されていません。次サリチル酸ビスマスもまた、治療に使われています。24時間内に、1オンスまたは2,262mgの錠剤を30分ごとに8回まで処方することができ、2日目も同量処方することができます。治療しているにもかかわらず、下痢が続くようであれば、医師の診察を受け、可能性のある寄生虫感染の治療を受けて下さい。
タイだと薬局で「ノルフロキサシン、プリーズ」といえば普通に売ってくれます。
▲タイの薬局で購入できました。
8錠入りで朝晩1錠ずつ服用。
朝晩これとスプライトを飲んだら1日以内で治りました。
続いては現地の人に直接聞くのがやはり良いです。
タイのセブンイレブンで現地の人にすすめられた「CA-R-BON」。
10剤入りで25バーツ(約84円)でした。
炭なので体から出るアレが黒くなりますが、正常なので大丈夫です。
裏面を見ると、大抵は服用頻度等が記載されています。
CA-R-BONの場合は以下でした。
・約4時間間隔で使用
・他の薬と併用しない
・1回3~4錠
・2~3日で改善しない場合は医師と相談
現地の人の情報は、私たちが日本の現地の知識を知っているようなものです。
現地の人に向いている薬だったり、個人の感覚もありますが、役立つことが多いです。
おすすめの腹痛薬を聞くとき、英語であれば以下のように質問すると通じます。
「could you please sell me stomachache medecine? 」
「クッジ ユー プリーズ セル ミー ストマックエイク メディシン?」
仮に英語を知らない現地人でも画像やスマホのグーグル翻訳の文字を見せれば理解してもらえます。
安静にして水分補給
病気になった際は安静にしておくのは鉄板です。
下痢の場合、多くの水分が失われることから水分補給は必要になります。
もちろん冷たい水を飲むのではなく、常温の水やポカリなどがよいでしょう。
暖かい飲み物もよいです。
ただし、コーヒーのカフェインなどは刺激が強いのでご注意ください。
ちなみにタイでは「下痢の時にはスプライト」と言われるくらい有名。
スプライトってあの炭酸の飲み物です。
塩を加えると更に効果的だとか。
実際、薬飲んでスプライト飲んだら12時間くらいで治りました。
日本では考えられない教えだったので地元の人の知識は大変役立ちました。
・・・いや、おそらく薬の効果なのかな?うーむ。
▲海外のペットボトルの炭酸飲料も開けると勢いよく液体が吹き飛ぶ可能性があります。注意!
面白かったのでネットで調べてみると、欧米ではコーラが下痢に効く噂がありました。
どんな炭酸でも下痢に効くのかは不明。
しかし、僕は治ったので信じたい。
なお、下痢時に一般的には水や炭酸よりもORSを含むのがよいとされています。
経口補水液。海外ではORS(Oral Rehydration Solution)と呼ばれ、ナトリウム・カリウムなどの電解質、ブドウ糖をバランスよく配合し、失った水分を早く効率的に取り戻す飲料です。
粉やタブレットを水に入れると「経口補水液」 を作る事ができます。
「ORS 国名」などでググるとその国で入手できるORSが多数出てきます。
病院へ
治らない場合は、1週間以内に病院に向かいます。
症状が出て放置する時間が長いほど手遅れになっていきます。
海外で下痢にならないための対策
世界胃腸病学機構(WGO)によると、海外で下痢対策として以下のように記載されています。
・石鹸と水でよく手を洗いをし、特に食事の前には丁寧に洗いましょう。石鹸と水がない時には、アルコールベースのハンドジェル(少なくとも60%がアルコール成分のもの)を使ってください。
・水が汚染されている地域では、水道水で歯を磨かないようにしましょう。
・水を飲む場合には、ボトル入りのミネラルウォーターか沸騰させた水、もしくは缶やボトル入りの発泡水を飲みましょう。
・水道水、井戸水、氷は避けましょう。もし避けられない場合には、できるだけ安全に飲める方法をよく調べましょう。
・清涼飲料水の缶やボトルの表面についている水滴は汚染されている可能性があります。缶やボトルの飲み口の部分はよく拭いて清潔にしておきましょう。
・屋台で売られている食べ物は食べないようにしましょう。
・よく火が通ったものを食べましょう。
・殺菌済みか分からない乳製品は食べないようにしましょう。
・魚の中には、身に毒を持つものがあり、よく調理されたものでも安全とは限りません。
・生後6ヶ月以内の乳児には母乳か、粉ミルクを沸騰させたお湯で作って与えましょう。
タイなどの東南アジアは屋台文化が盛んなので悩ましい所です。
本当に安全な水道水は15か国以下で日本含めて少数
下痢や腹痛は(水道)水で起こることもしばしば。
というのも、2021年、安全な水道水は日本含めて9か国のみです。
ネットでは多くのサイトでは15か国と記載されています。
しかし、国土交通省の資料の107Pでは9か国と記載されています。
(ただし、注意を払えば飲める国は21か国。)
- 日本
- 南アフリカ
- アイルランド
- ノルウェー
- フィンランド
- ドイツ
- オーストリア
- スロベニア
- ストックホルム(スウェーデン)
日本は素晴らしく水質がよく、腹痛が起こりにくい。
よって、日本人が海外に出ると抗体もないために腹痛が起こりやすいです。
多くの国では、体内に水を含むことは安全ではありません。
日本にいる時の癖で、氷をつくったり、歯磨きの際など水道水で口をゆすがないように気を付けてください。
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